iBook G4 1.2GHzにUbuntu 10.04 LTSをインストール †
2012/10/27 Lubuntu 12.04をiBook G4 1.2GHz にインストールした記事を公開しました。
本資料は2010/5/15のものです。
2010/9/24 電源管理に追記。
2010/11/7 視覚効果が有効にできたので追記。
2011/5/30 iBook G4 1.2GHzのUbuntu10.4のタッチパッドを無効にする
タッチパッドの感度がよく、触っていないのにクリックのような誤動作が多かったので、タッチパッドは利用するが、タッチパッドに対するタップを無効にした資料を公開。
powerpc macintoshであるiBook G4にubuntu10.04をインストールしました。
関連記事 †
powerpc用のUbuntu 10.04 LTS (Lucid Lynx)を入手 †
以下のURLよりPowerPC用のisoイメージをダウンロードし起動ディスクを作成します。
http://cdimage.ubuntu.com/ports/releases/lucid/release/
ダウンロードしたisoイメージは「ubuntu-10.04-desktop-powerpc.iso」になります。
作成した起動ディスクでブート †
iBook G4の電源スイッチを押し、起動ディスクを挿入します。
その時、cボタンを押したままにすると作成した起動ディスクから起動します。
下図は起動後のスクリーンショットです。
Ubuntu10.04のインストール †
インストールアイコン
をダブルクリックするとインストールがはじまります。
インストール中に変更した点 †
今回のインストールマシンはiBook G4なので以下のようにキーボードの設定をJapan - Macintoshにしました。
インストール中のスクリーンショット †
下図はインストール中のスクリーンショットです。
インストールが完了したら再起動します。
インストール後の作業 †
無線LANの設定(AirMac) †
- 「システム」→「システム管理」→「ハードウェア・ドライバ」を選択し起動します。
- しばらくすると下図の画面が表示されるので「有効にする(A)」ボタンを押します。
- 無線LANドライバをインストールするためにパスワード問い合わせ画面が表示されるのでパスワードを入力し「認証する(A)」ボタンを押します。
- ドライバインストールが完了すると下図のようにドライバが有効になったことが確認できます。(緑のランプ)
当方の場合、無線LANがすぐに有効にならなかったため再起動しました。
再起動後、問題なく無線LANの使用ができています。
下図は再起動後、アクセスポイントを選択しているスクリーンショットです。
その他 †
サウンドの設定 †
初回起動時、サウンドが鳴らなかったので設定をみたところミュートにチェックが入っていました。
ミュートのチェックを外せば問題なく音がなることを確認しました。
システムのアップデート †
- 「システム」→「システム管理」→「アップデート・マネージャ」を選択し起動します。
- 下図の画面が表示されるのでソフトウェアアップデートを実行します。
電源管理 †
追記
gpmudmon-applet(GNOME battery applet for PMU)をインストールすればバッテリの表示ができました。
sudo apt-get install gpmudmon-applet
インストール後、パネルへ追加を選択しPmud Monitorを選択すれば表示されます。
gpmudmon-appletをインストールしても一覧に表示されない場合は、ログアウトや再起動をして再度操作を行ってください。
パネル追加後、Preferences...により見た目も変更できます。
以下の電源管理は古い記述になります。
本記事を作成している時点では、バッテリ駆動にしてもバッテリ情報が通知スペースに表示されません。
xbattbarを利用して表示するようにしました。
デフォルトではインストールされていないので以下のコマンドでインストールするかパッケージ・マネージャからインストールしてください。
sudo apt-get install xbattbar
- xbattbar起動画面画面下部にメータが表示されます。(緑色の線)
引数により表示位置および線の太さなど変更ができます。
本コマンドを「自動起動するアプリ」に登録すればログイン後表示されるので代替になると思います。
尚、当方はxbattbarを自動起動に登録したときのコマンドの欄はxbattbar -aとして登録しました。
自動起動の設定操作は「Ubuntu/ログイン時に自動起動させる方法」を参照のこと。
視覚効果を有効にする方法 †
設定を行うことにより視覚効果が有効になりました。(ビデオドライバが有効になった模様)
通常効果、追加効果とも有効にできました。
したがって、以下の「動画の確認」「VLC」「SMPlayer」の設定を行わなくても正常に動画が見ることができました。
標準のTotemでも問題なく再生できました。
(当方の環境はiBook G4 1.2GHzです。他のiBookでの動作確認は行っていません)
以下、sudoコマンドを利用してファイルの修正、追加を行ってください。
- /etc/modules に radeon を追記
以下のように最後の行にradeonを追記します。
# /etc/modules: kernel modules to load at boot time.
#
# This file contains the names of kernel modules that should be loaded
# at boot time, one per line. Lines beginning with "#" are ignored.
snd_powermac
apm_emu
snd-powermac
radeon
- /etc/modprobe.d/radeon.conf を作成し以下の設定を記述し保存
options radeon modeset=0
- 再起動
以下、視覚効果を有効にした時のスクリーンショットです。
視覚効果を有効にするとキー入力の反応などとても遅くなったため、結局は視覚効果をオフ(効果なし)にしました。
しかし、上記設定によりビデオドライバは有効になっているので動画再生に関しては以下記述の「動画の確認」で発生した問題は発生しません。
動画の確認 †
上記に「視覚効果を有効にする方法」を追記しました。
この設定により以下の問題は解決しました。
本記事を作成している時点では、Totem動画プレイヤーで動画を見るととても粗い表示でした。ubuntu 9.10では問題なかったのですが…
そこで、VLCやSMPlayerもインストールしたのですが変化なし。
ビデオドライバを疑い以下の設定にしたら動画も問題なく見ることができました。
ただし、アクセラレータを使用しないのでCPU負荷がかかりますのでご注意を。
VLC †
VLCを起動し、「ツール(T)」→「設定(P)」を選択します。
下図の画面が表示されるので「ビデオ」をクリックし出力を「X11ビデオ出力」に変更し保存しました。
SMPlayer †
SMPlayerを起動し「オプション(T)」→「環境設定(R)」を選択します。
「全般」→「ビデオ(V)」を選択し「x11(低速)」を選択「OK(O)」ボタンをクリック。