sysstatに含まれるsarコマンドを利用するとLinuxのシステム情報を取得することができます。
sarコマンドの使用例とsarコマンドで取得したデータの解析方法などを以下に記します。
sarで取得したデータをcsv化するにはtrコマンドを利用すると簡単です。
関連記事 : 「複数スペースが区切りとなっているファイルをCSVに変換する」
他にもsadfコマンドを使用する方法もあります。
関連記事 : sarの結果をsv形式で出力する・sadf
sar -A 1 3
上記のコマンドを発行すると全情報(-Aオプション)を1秒おきに3回出力します。
これではあまり便利ではないので後述のような使い方がよいと思います。
sar -A -o FILENAME 1 10
上記のコマンドを発行すると、1秒おき計10回全ての情報を取得しFILENAMEファイルに取得データを出力します。
取得したファイルを指定すれば(-fオプションにより指定)いろいろな利用状況や統計情報を確認することができます。
CPU利用状況を確認するsarコマンド例。
sar -u -f FILENAME
ディスク利用状況を確認するsarコマンド例。
sar -b -f FILENAME
ページング統計情報を確認するsarコマンド例。
sar -B -f FILENAME
メモリ・スワップ利用状況を確認するsarコマンド例。
sar -r -f FILENAME
プロセス生成状況を確認するsarコマンド例。
sar -c -f FILENAME
スワップイン・スワップアウトの統計情報を確認するsarコマンド例。
sar -W -f FILENAME
送受信パケットの統計情報を確認するsarコマンド例。
sar -n DEV -f FILENAME
IFACE | インタフェース名称 |
rxpck/s | 受信パケット数/sec |
txpck/s | 送信パケット数/sec |
rxbyt/s | 受信バイト数/sec |
txbyt/s | 送信バイト数/sec |
rxcmp/s | 圧縮受信パケット数/sec |
txcmp/s | 圧縮送信パケット数/sec |
rxmcst/s | マルチキャスト受信パケット数/sec |
ネットワークエラー(障害)の統計情報を確認するsarコマンド例。
sar -n EDEV -f FILENAME
ソケットに関する統計情報を確認するsarコマンド例。
sar -n SOCK -f FILENAME
以上、使用される可能性が高いと思われるオプションを説明しました。
他にもオプションがあるので調べてみると合致するものがあるかもしれません。