PCを売却したい場合や、新しいハードディスクを購入したので古いハードディスクを売却したいなど、
以前使用していたハードディスク内のデータを消去するコマンド shred を紹介します。
shredコマンドで使いそうな構文をいくつか紹介します。
shred -n 回数 デバイスファイル実際のコマンド例は以下のようになります。
shred -n 8 /dev/sdb
shred -n 回数 -v デバイスファイル
shred -z -v /dev/sdb
以下、shredのman出力の抜粋です。
SHRED(1) SHRED(1)
名前
shred - ファイルを繰り返し上書きする
書式
shred [-ITERS] [-fuvxz] [-n ITERS ]["-s SIZE ] [--force] [--itera-
tions=ITER] [--size=SIZE] [--remove] [--verbose] [--exact] [--zero]
FILE[...]
shred [--help] [--version]
説明
shred は指定されたファイル FILE を特別なパターンで繰り返し上書きし、デ
ータの復旧がより困難になるようにする。 FILE が ‘-’ の場合、入力ファイル
として標準入力が使われる。
<省略>
実際にshredコマンドを実行したときの出力です。
使用したPCの構成は1台増設ディスクがあり(/dev/sdb)、この増設ディスクを完全消去したく以下のコマンドを発行したときのshredの出力です。
[root@centos ~]# shred -z -v /dev/sdb shred: /dev/sdb: 経過 1/26 (random)... shred: /dev/sdb: pass 1/26 (random)...1.7GiB/373GiB 0% shred: /dev/sdb: pass 1/26 (random)...1.8GiB/373GiB 0% shred: /dev/sdb: pass 1/26 (random)...3.5GiB/373GiB 0% shred: /dev/sdb: pass 1/26 (random)...3.6GiB/373GiB 0% shred: /dev/sdb: pass 1/26 (random)...5.3GiB/373GiB 1%
システムがインストールされているハードディスクを完全消去したい場合は、Ubuntu Liveディスク(USB)を作成し、端末起動でshredコマンドを使用すれば
システムがインストールされたディスクも簡単に消去することができます。
以上、shredコマンドについての記事でした。