UIDの値を指定してユーザーを追加する・adduser †
サーバーを管理していて、各社毎とか部署毎のユーザーに対しUID番号を管理したい場合は、
ユーザー追加コマンドadduserの-uオプションを使用するこで簡単にUID番号を指定することができます。
以下に例を記しながらadduserの-uオプションを使用した例を記します。
使用したOSはCentOSになります。
関連資料 †
adduserの-uオプションを使用してみる †
以下のようにユーザーアカウントを追加すると仮定し、各社毎にUIDの開始値を決めユーザーアカウントを追加すると
UID番号によるユーザーアカウントの管理が簡単にできます。
以下に例を記します。
- 追加するユーザーアカウント
以下のようにsakura社とtsubaki社の2社があり、両者あわせて5名のユーザーアカウントを作成することとします。
会社 | ユーザーアカウント |
sakura社 | tokyo |
sakura社 | kyoto |
sakura社 | osaka |
tsubaki社 | hokkaido |
tsubaki社 | aomori |
- 会社毎にUIDの開始値を決める
sakura社は1001からUIDを割り振ることにし、tsubaki社は2001からUIDを割り振ることにします。
- adduserコマンドの-uオプションを使用してユーザーアカウントを作成する
以下のようにadduserコマンドを発行することにより、指定したユーザーアカウントに指定したUID番号を割り振ることができます。
adduser -u 1001 tokyo
adduser -u 1002 kyoto
adduser -u 1003 osaka
adduser -u 2001 hokkaido
adduser -u 2002 aomori
- 実際に上記コマンドを実行した結果です。
[root@centos ~]# adduser -u 1001 tokyo
[root@centos ~]# adduser -u 1002 kyoto
[root@centos ~]# adduser -u 1003 osaka
[root@centos ~]# adduser -u 2001 hokkaido
[root@centos ~]# adduser -u 2002 aomori
- idコマンドでUIDを確認
[root@centos ~]# id tokyo
uid=1001(tokyo) gid=1001(tokyo) 所属グループ=1001(tokyo)
[root@centos ~]# id kyoto
uid=1002(kyoto) gid=1002(kyoto) 所属グループ=1002(kyoto)
[root@centos ~]# id osaka
uid=1003(osaka) gid=1003(osaka) 所属グループ=1003(osaka)
[root@centos ~]# id hokkaido
uid=2001(hokkaido) gid=2001(hokkaido) 所属グループ=2001(hokkaido)
[root@centos ~]# id aomori
uid=2002(aomori) gid=2002(aomori) 所属グループ=2002(aomori)
- /etc/passwdを確認してみる
[root@centos ~]# cat /etc/passwd
tokyo:x:1001:1001::/home/tokyo:/bin/bash
kyoto:x:1002:1002::/home/kyoto:/bin/bash
osaka:x:1003:1003::/home/osaka:/bin/bash
hokkaido:x:2001:2001::/home/hokkaido:/bin/bash
aomori:x:2002:2002::/home/aomori:/bin/bash
以上、adduserの-uオプションを利用しUID番号を指定し管理する方法例でした。