#author("2019-06-23T23:53:57+09:00","","") #author("2022-07-26T20:47:43+09:00","","") #navi(../) * LinuxでWindowsネットワークの名前解決と共有フォルダアクセス方法 [#e8be2f6a] 本記事では、LinuxでWindowsネットワークの名前解決を実現するための設定記事です。~ またWindowsネットワークの名前解決によりLinuxから共有フォルダへのアクセスする方法を記してあります。 Ubuntuを使って動作確認を行いましたが、''Debian(系)であれば同様の手順''で設定が可能でしょう。~ またCentOSなどの場合でも、以下に記す設定およびパッケージをインストールすれば同様に実現可能であると思います。 #htmlinsert(linux_ads_top.html) #contents * 使用したディストーション [#v1c311fa] Ubuntu18.04を使って動作確認を行いました。 $ lsb_release -dd $ lsb_release -d Description: Ubuntu 18.04.2 LTS * Windowsネットワークの名前解決(WINS)を実現する [#b859aa6d] Windowsネットワークの名前解決であるWINS(Windows Internet Naming Service)を以下の手順で実現します。~ winbindパッケージのインストールと/etc/nsswitch.confに追加の設定をします。 ** /etc/nsswitch.confの設定 [#qba19e8f] 修正前の/etc/nsswitch.confは以下のようになっていました。 $ cat /etc/nsswitch.conf # /etc/nsswitch.conf # # Example configuration of GNU Name Service Switch functionality. # If you have the `glibc-doc-reference' and `info' packages installed, try: # `info libc "Name Service Switch"' for information about this file. passwd: compat systemd group: compat systemd shadow: compat gshadow: files hosts: files mdns4_minimal [NOTFOUND=return] dns myhostname networks: files protocols: db files services: db files ethers: db files rpc: db files netgroup: nis 上記の ''hosts:'' 行の最後に ''wins'' を追記し保存します。~ 追記に関しては以下の操作手順で行いました。~ 本記事ではnanoを使用して修正していますが、みなさんの使い慣れたテキストエディタで修正してください。~ + 端末(ターミナル)を起動します。 + テキストエディタ(nano)を管理者で起動しnsswitch.confを開きます。~ sudo nano /etc/nsswitch.conf + 以下のように追記しました。 --修正前 hosts: files mdns4_minimal [NOTFOUND=return] dns myhostname --修正後 hosts: files mdns4_minimal [NOTFOUND=return] dns myhostname wins #ref(11.png) ** winbindパッケージをインストールする [#db82b721] 端末(ターミナル)を起動し、以下のコマンドを実行してください。~ winbindパッケージをインストールします。 sudo apt install winbind -y ちなみにwinbindパッケージの説明は以下の通りです。 $ apt show winbind <省略> Description: service to resolve user and group information from Windows NT servers Samba は Unix システムでの SMB/CIFS プロトコルの実装です。ファイルを Microsoft Windows、OS X や 他のUnix システムと クロスプラットフォームに共有できるようにします。 Samba は NT4 ドメイン、 Active Directoryドメイン両方のドメインコントローラ またはメンバサーバとしても機能します。 <省略> 上記の操作によりパッケージのインストールと設定は完了です。 * 実際にWindowsマシンの共有フォルダにアクセスしてみる [#rcf96602] Ubuntu18.04のNautilus(ファイル)を起動し、UNCを入力してみます。 + Nautilus(ファイル)を起動 + Ctrl+l でパス入力のテキストボックスを表示 + 以下のUNCを入力しEnterキーを押下 smb://コンピュータ名/ や smb://コンピュータ名/共有フォルダ名 #ref(01.png) #br +Windowsネットワークのコンピュータ接続時のキャプチャです。 #ref(02.png) #br +実際に共有フォルダをクリックすると、ユーザアカウントおよびパスワードの入力画面が表示されます。 #ref(03.png) #br +ユーザアカウントおよびパスワードを入力すればWindowsの共有フォルダを見ることができます。 以上、Ubuntu(Linux)のWindowsネットワークの名前解決方法とWindowsの共有フォルダへのアクセス方法でした。 #htmlinsert(linux_ads_btm.html)