#author("2019-03-20T11:33:04+09:00","","")
#author("2019-07-20T20:15:27+09:00","","")
#navi(../)
* UbuntuをUSBメモリにインストールしたあとのプチフリ対策 [#r92a42ba]
UbuntuをUSB3.0メモリにインストールし、使っていましたがプチフリがひどいため、~
USBメモリのアクセスを見直しました。~
以下にUSBメモリにインストールしたUbuntuのプチフリ対策を記します。~
尚、本記事は、USBメモリへのUbuntuインストール記事ではなく、プチフリ対策記事となります。~

&color(red){''注意事項''};~
本資料の作業は、ディスクのマウントに対して変更を実施します。~
設定ミスやにより何らかの損害や問題が発生しても一切責任に持ちません。~
設定ミスなどにより何らかの損害や問題が発生しても一切責任に持ちません。~
また、本設定により、プチフリを完全に改善することを保証するわけではありませんのでご注意ください。

#htmlinsertpcsp(linux_ads_top.html,linux-sp.html)
#contents

* 使用したLinuxディストリビューションとバージョン [#yb2e39c1]
使用したUbuntuは以下の通りです。
 $ lsb_release -cd
 Description:	Ubuntu 18.04.2 LTS
 Codename:	bionic

* USBメモリのパーティション構成 [#ee2f3ccc]
USBメモリのパーティション構成は以下の通りです。
#ref(01.png)
#br
上記の画面は gnome-disks で表示したものになります。

* tune2fsでおまじない [#tbc760ac]

マウントポイント / をtune2fsでjournal_data_writebackオプションます。~
構文は以下のようになります。
 sudo tune2fs -o journal_data_writeback /dev/デバイス名

指定したオプションの意味は以下の通りです。
 $ man tune2fs
 <snip>
 journal_data_writeback
        When  the  filesystem  is mounted with journalling enabled, data may be
        written into the main filesystem after its metadata has been  committed
        to  the  journal.   This may increase throughput, however, it may allow
        old data to appear in files after a crash and journal recovery
 <snip>
Google翻訳~
ジャーナル処理を有効にしてファイルシステムをマウントすると、
そのメタデータがジャーナルにコミットされた後で、~
データがメインファイルシステムに書き込まれることがあります。~
これによりスループットが向上する可能性がありますが、~
クラッシュやジャーナルの回復後に古いデータがファイルに表示される可能性があります。

** デバイス名を調べtune2fsコマンドを実行する [#hbdb9d1a]
上記の gnome-disks のキャプチャでもわかるように、tune2fs コマンドの対象となるのは、~
/dev/sda2となります。~
コマンドでも調べることができますので、以下に手順を記します。
+端末(ターミナル)を起動します。
+以下のコマンドを実行します。
 sudo fdisk -l
+以下のように出力されますので、該当するデバイスを特定します。~
以下の出力からこの場合、/dev/sd2であることがわかります。
デバイス   開始位置 最後から   セクタ サイズ タイプ
 $ sudo fdisk -l
 <snip>
 /dev/sda1      2048   249855   247808   121M EFI システム
 /dev/sda2    249856 44062719 43812864  20.9G Linux ファイルシステム
 /dev/sda3  44062720 60061695 15998976   7.6G Microsoft 基本データ
+ tune2fsコマンドを実行します。上記の情報から/dev/sda2をデバイスに指定します。
 sudo tune2fs -o journal_data_writeback /dev/sda2
デバイス名は皆さんの環境により異なると思いますので、読み替えてください。

これで、デバイスに対してのスループット向上の設定が完了しました。

** /etc/fstabのオプションを設定する [#i2b0f101]
次に/etc/fstabに指定されているオプションを追加します。~
各オプションについては、オプション名でGoogle検索すれば詳細がわかりますので割愛します。

当方の環境では、以下のように設定されていました。(/マウントポイント)~
UUIDは各メモリによって異なりますので読み替えてください。~
実際のfstabファイルは、スペースが多いので以下、詰めて記述してあります。
- 修正前
 UUID=a83af738-d7ff-4d91-b2a0-61d4a128707c / ext4 errors=remount-ro 0 1

- 修正後~
上記の設定を以下のように変更します。
 UUID=a83af738-d7ff-4d91-b2a0-61d4a128707c / ext4 errors=remount-ro,data=writeback,noatime,nodiratime,nobh,barrier=0 0 0

修正内容は以下の通りです。
++ ''errors=remount-roの後ろに以下のオプション記述を追記''
 ,data=writeback,noatime,nodiratime,nobh,barrier=0
++ ''最後の1を0に変更''

sudoコマンドを使って、nanoやvimで /etc/fstab ファイルの編集を行ってください。

上記の変更が完了したら再起動し確かめてください。~
USBメモリLinuxのプチフリが減ると思います。

以上、USBメモリにインストールしたUbutnuのプチフリ対策でした。



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