UbuntuをUSB3.0メモリにインストールし、使っていましたがプチフリがひどいため、
USBメモリのアクセスを見直しました。
以下にUSBメモリにインストールしたUbuntuのプチフリ対策を記します。
尚、本記事は、USBメモリへのUbuntuインストール記事ではなく、プチフリ対策記事となります。
&colorr(red){注意事項}; 本資料の作業は、ディスクのマウントに対して変更を実施します。
設定ミスやにより何らかの損害や問題が発生しても一切責任に持ちません。
使用したUbuntuは以下の通りです。
$ lsb_release -cd Description: Ubuntu 18.04.2 LTS Codename: bionic
USBメモリのパーティション構成は以下の通りです。
上記の画面は gnome-disks で表示したものになります。
マウントポイント / をtune2fsでjournal_data_writebackオプションます。
構文は以下のようになります。
sudo tune2fs -o journal_data_writeback /dev/デバイス名
指定したオプションの意味は以下の通りです。
$ man tune2fs <snip> journal_data_writeback When the filesystem is mounted with journalling enabled, data may be written into the main filesystem after its metadata has been committed to the journal. This may increase throughput, however, it may allow old data to appear in files after a crash and journal recovery <snip>
Google翻訳
ジャーナル処理を有効にしてファイルシステムをマウントすると、
そのメタデータがジャーナルにコミットされた後で、
データがメインファイルシステムに書き込まれることがあります。
これによりスループットが向上する可能性がありますが、
クラッシュやジャーナルの回復後に古いデータがファイルに表示される可能性があります。
上記の gnome-disks のキャプチャでもわかるように、tune2fs コマンドの対象となるのは、
/dev/sda2となります。
コマンドでも調べることができますので、以下に手順を記します。
sudo fdisk -l
$ sudo fdisk -l <snip> /dev/sda1 2048 249855 247808 121M EFI システム /dev/sda2 249856 44062719 43812864 20.9G Linux ファイルシステム /dev/sda3 44062720 60061695 15998976 7.6G Microsoft 基本データ
sudo tune2fs -o journal_data_writeback /dev/sda2デバイス名は皆さんの環境により異なると思いますので、読み替えてください。
これで、デバイスに対してのスループット向上の設定が完了しました。
次に/etc/fstabに指定されているオプションを追加します。
各オプションについては、オプション名でGoogle検索すれば詳細がわかりますので割愛します。
当方の環境では、以下のように設定されていました。(/マウントポイント)
UUIDは各メモリによって異なりますので読み替えてください。
実際のfstabファイルは、スペースが多いので以下、詰めて記述してあります。
UUID=a83af738-d7ff-4d91-b2a0-61d4a128707c / ext4 errors=remount-ro 0 1
UUID=a83af738-d7ff-4d91-b2a0-61d4a128707c / ext4 errors=remount-ro,data=writeback,noatime,nodiratime,nobh,barrier=0 0 0
修正内容は以下の通りです。
,data=writeback,noatime,nodiratime,nobh,barrier=0
上記の変更が完了したら再起動し確かめてください。
USBメモリLinuxのプチフリが減ると思います。
以上、USBメモリにインストールしたUbutnuのプチフリ対策でした。