Ubuntu/Ubuntu Server 18.04インストール後にネットワークの設定を行った時の備忘録

• Prev
• Next
• Ubuntu

Ubuntu Server 18.04インストール後にネットワークの設定を行った時の備忘録 †

&color(red){Ubuntu16.04については、以下のリンクを参照してください。];

• Ubuntu Server 16.04インストール後にネットワークの設定を行った時の備忘録?

VirtualBoxを使用しゲストOSとしてUbuntu Server 16.04.1 をインストールした時のネットワーク設定の備忘録です。
VirtualBoxのネットワーク設定は以下の通りに設定し、ssh(teratermなど)による接続をホストOSからできるようにしました。

関連資料 †

• VitualBoxでホストOSとゲストOSと間でsshなど通信ができるようにする
• VirtualBoxの仮想OSをバックグラウンド(画面なし)で起動する方法・Windows編
• sshの接続に時間がかかる場合の対処
• Ubuntu Serverにgccをインストールしてみた
• Ubuntu Serverで管理者権限があるユーザーを追加する手順
• Ubuntu Serverインストール後にネットワークの設定を行った時の備忘録
• Ubuntuサーバーインストール後にソフトウェア選択画面を表示する方法・tasksel
• Ubuntuサーバーにデスクトップをインストールする手順

/etc/netplan/50-cloud-init.yaml の説明 †

LTS(Long Term Support)版の16.04LTSと比べると、18.04LTSではネットワークの設定方法が変更されました。

以前のLTSの設定ファイルをcatすると以下のように記されています。

sakura@bionic:~$ cat /etc/network/interfaces
# ifupdown has been replaced by netplan(5) on this system.  See
# /etc/netplan for current configuration.
# To re-enable ifupdown on this system, you can run:
#    sudo apt install ifupdown

現在の設定は、/etc/netplanです！と書かれていますね。
lsしてみると以下の通り、/etc/netplan/50-cloud-init.yamlファイルがあります。
catをすると以下のようになっています。

$ cat /etc/netplan/50-cloud-init.yaml
# This file is generated from information provided by
# the datasource.  Changes to it will not persist across an instance.
# To disable cloud-init's network configuration capabilities, write a file
# /etc/cloud/cloud.cfg.d/99-disable-network-config.cfg with the following:
# network: {config: disabled}
network:
    ethernets:
        enp0s3:
            addresses: []
            dhcp4: true
        enp0s8:
            addresses: []
            dhcp4: true
    version: 2

上記で記した通り、NATおよびホストオンリーアダプタの2つの設定(DHCP)が記されています。
以下、ホストオンリーアダプタのIPアドレスを静的アドレスに変更します。

静的アドレスに変更(ホストオンリーアダプタ) †

静的アドレスに変更しようとしているインタフェース名し、固定IPに変更する手順を以下に記します。

1. インタフェース名の確認 インタフェース名称を ip a コマンドを使って確認すると、enp0s8がホストオンリーアダプタであることが確認できます。
   

   sakura@bionic:~$ ip a
   1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
       link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
       inet 127.0.0.1/8 scope host lo
          valid_lft forever preferred_lft forever
       inet6 ::1/128 scope host
          valid_lft forever preferred_lft forever
   2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
       link/ether 08:00:27:87:4d:13 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
       inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global dynamic enp0s3
          valid_lft 84471sec preferred_lft 84471sec
       inet6 fe80::a00:27ff:fe87:4d13/64 scope link
          valid_lft forever preferred_lft forever
   3: enp0s8: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
       link/ether 08:00:27:7c:ee:be brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
       inet 192.168.56.106/24 brd 192.168.56.255 scope global dynamic enp0s8
          valid_lft 1067sec preferred_lft 1067sec
       inet6 fe80::a00:27ff:fe7c:eebe/64 scope link
          valid_lft forever preferred_lft forever

    
2. /etc/netplan/50-cloud-init.yamlの編集
   以下の編集例は、静的(固定)IPを 192.168.56.184 にします。
   1. 編集前に念のため /tmp にコピーします。
      何か問題が発生した場合のリストア用です。別ファイルにすればいいのですが、面倒なのでデフォルトで作成されたファイルを使ています。(^^ゞ

      sudo cp -p /etc/netplan/50-cloud-init.yaml /tmp

       
   2. 50-cloud-init.yaml を開きます。
      (以下のコマンド例では、viを使っていますが、みなさんの使いやすいテキストエディタを使ってもらってかまいません。)

      sudo vi /etc/netplan/50-cloud-init.yaml

      修正前
      
       
   3. 以下のように修正しました。
      注意：今回はVirtualBoxのホストオンリーアダプタの固定IP化なので、gatewayの設定は行っておりません。
      本資料を参考に固定IP化する場合は、必要に応じてgatewayの設定を行ってくださいませ。

      $ cat /etc/netplan/50-cloud-init.yaml
      # This file is generated from information provided by
      # the datasource.  Changes to it will not persist across an instance.
      # To disable cloud-init's network configuration capabilities, write a file
      # /etc/cloud/cloud.cfg.d/99-disable-network-config.cfg with the following:
      # network: {config: disabled}
      network:
          ethernets:
              enp0s3:
                  addresses: []
                  dhcp4: true
              enp0s8:
                  addresses: [192.168.56.184/24]
                  dhcp4: no
          version: 2

      変更箇所は赤下線です。
      
       
3. 変更設定を以下のコマンドで反映させます。

   sudo netplan apply

以上の設定により、ネットワークインタフェースを静的(固定)IPに変更し反映することができます。
Ubutnu 18.04 編でした。