この記事は、Ubuntuを使用しパッケージのインストールを対話インタフェースに切り替える手順を記しています。
Ubuntuのパッケージをインストールするときに、対話的にパラメータを決めるパッケージがあります。
例えばpostfixパッケージのインストール時には、以下のような画面が表示され、値の入力を求められます。
この対話のための形式はいくつか種類があります。
上の画面は『ダイアログ』インターフェイスと呼ばれています。
他にも、端末の行出力ベースによる『readline』インターフェイス。
エディタを使う『エディタ』インターフェイス。
GnomeやkdeによるX環境のGUIアプリによるインターフェイスもあります。
このように環境に応じて使いやすいインターフェイスを選択することができます。
また『非対話的』で一切の対話をしないことを選ぶこともできます。
これらのインターフェイスの形式を設定しているのは、debconfというパッケージです。
一度形式を決めると(あるいはインストール時のデフォルトで決まっていると)、
ずっとそのインターフェイスが選択され続けますが、これを途中で切替えることも可能です。
インターフェイスを切り替えるには以下のように、dpkg-reconfigureコマンドの引数にdebconfを指定して実行します。
この設定方法自体も、Ubuntuの対話的インターフェイスを利用したものです。
以下はdebconfと、『readline』インターフェイスを利用して、対話を行なった場合の端末への出力内容です。
# dpkg-reconfigure debconf debconf を設定しています ------------------------ 設定に debconf を用いるパッケージは、共通のルック&フィールを用います。~
どの種類のユーザインターフェイスを用いるかを選んでください。
「ダイアログ」は全画面の文字ベースのインターフェイスです。~
「readline」はより伝統的なプレーンテキストのインターフェイスです 。
「gnome」と「kde」は近代的な X のインターフェイスで、
それぞれのデスクトップに適しています (ほかの X 環境で利用することもできます)。
「エディタ」を用いるとあなたの好きなテキストエディタを用いることができます。
「非対話的」を選ぶとまったく質問をしなくなります。
1. ダイアログ 2. Readline 3. Gnome 4. Kde 5. エディタ 6. 非対話的 利用するインターフェイス: 2 あなたが答えたい質問のうち、最低の優先度のものを選択してください。 - 「重要」は、ユーザが介在しないとシステムを破壊しかねないような項目用です。 あなたが初心者か、あるいは急いでいるのであればこれを選んでください。 - 「高」は、適切なデフォルトの回答がないような項目用です。 - 「中」は、適切なデフォルトの回答があるような普通の項目用です。 - 「低」は、ほとんどの場合にデフォルトの回答でかまわないような、ささいな項目用です。 注意: ここで何を選択しても、以前に行った質問は dpkg-reconfigure プログラムを使用して表示できます。 1. 重要 2. 高 3. 中 4. 低 より低い優先度の質問を無視: 2 #
このように対話インターフェイスはいつでも切替えが可能です。
状況に応じたインターフェイスを選ぶことで、運用の効率を上げられるでしょう。
以上、Ubuntuのパッケージインストール時の対話インターフェイスを切替える方法についてでした。