パソコン・テレビ用外付けUSBハードディスクをCentOS5で使用できるようにしたときの資料です。
購入時、ハードディスクはNTFSでフォーマットされており、Linuxでは使用できない旨のメッセージが表示されました。
以下に購入したハードディスクをext3でフォーマットして増設した手順を記します。
購入したばかりのBUFFALO HD-LBVU3をCentOS5がインストールされているUSBポートに接続すると以下のメッセージが表示されました。
よって、このUSB外付けハードディスクをext3でフォーマットし使用できるようにしました。
以下の手順で外付けハードディスクのデバイス名/dev/....を調べます。
CentOS5のレポジトリには、GPartedがありません。
EPELリポジトリを追加し、以下のコマンドをrootユーザになり実行すればGPartedをインストールすることができます。
yum -y install gparted
インストール後は、アプリケーション→システムツールから起動できるようになりました。
尚、EPELのリポジトリを追加する方法は以下の記事の「Fedora EPEL リポジトリを追加」を参考にしてください。
本記事を作成した時点では、CentOS5.9ですが以下の記事でも問題無く利用できます。
GUIツールであるGpartedを使用した場合は、以下のように表示されました。
USB接続したハードディスクはNTFSなので以下のように表示されています。
当方の環境では、/dev/sdcになりました。
以下のように/dev/sdc1と表示されている緑色の枠内を右クリックするとメニューが表示されます。
フォーマットをクリックしext3をクリックすればext3になるように設定されます。
この時点では、まだext3にフォーマットされていません。
GPartedの画面が小さいと上記にある適用ボタンが隠れていいます。
GPartedのウィンドウを引き延ばし適用ボタンを押してください。
この操作でNTFSからext3にフォーマットされます。
フォーマット中の画面です。
しばらく待つとext3のフォーマットが完了します。
以上の操作によりUSBポートに抜きさしすれば自動マウントされるようになります。
端末を起動しrootユーザになりfdisk -lコマンドを実行します。
以下のように表示され、/dev/sdc(/dev/sdc1)がUSB接続されたディスクであることが確認できます。
[root@centos ~]# fdisk -l Disk /dev/sda: 500.1 GB, 500107862016 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 60801 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux /dev/sda2 14 60801 488279610 8e Linux LVM <省略> WARNING: GPT (GUID Partition Table) detected on '/dev/sdc'! The util fdisk doesn't support GPT. Use GNU Parted. WARNING: The size of this disk is 3.0 TB (3000592982016 bytes). DOS partition table format can not be used on drives for volumes larger than 2.2 TB (2199023255040 bytes). Use parted(1) and GUID partition table format (GPT). Disk /dev/sdc: 3000.5 GB, 3000592982016 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 364801 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sdc1 1 267350 2147483647+ ee EFI GPT
mkfs.ext3コマンドでext3にフォーマットします。
(調べたデバイス名を使用してください。)
この資料で使用した環境では以下のようになります。
mkfs.ext3 /dev/sdc1
実際に実行中の画面です。
[root@centos ~]# mkfs.ext3 /dev/sdc1 mke2fs 1.39 (29-May-2006) Filesystem label= OS type: Linux Block size=4096 (log=2) Fragment size=4096 (log=2) 366297088 inodes, 732566400 blocks 36628320 blocks (5.00%) reserved for the super user First data block=0 Maximum filesystem blocks=4294967296 22357 block groups 32768 blocks per group, 32768 fragments per group 16384 inodes per group Superblock backups stored on blocks: 32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208, 4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968, 102400000, 214990848, 512000000, 550731776, 644972544 Writing inode tables: 1231/22357
終了すると以下のようなメッセージが表示されます。
Writing superblocks and filesystem accounting information: done This filesystem will be automatically checked every 25 mounts or 180 days, whichever comes first. Use tune2fs -c or -i to override.
以上の操作によりUSBポートに抜きさしすれば自動マウントされるようになります。
以下のメッセージについては「起動時のファイルシステムチェック間隔の確認」を参考にしてください。
This filesystem will be automatically checked every 25 mounts or 180 days, whichever comes first. Use tune2fs -c or -i to override.
automountなどを使用していないサーバー環境などでfstabに記述すれば、以下のようなコマンドで簡単にマウントすることができます。
作業はrootでおこなってください。
尚、本資料では増設したUSBハードディスクは/dev/sdc(/dev/sdc1)と認識されたのでfstabの記述も/dev/sdc1を利用しています。
本資料を使用する場合は読み替えてください。
/dev/sdc1 /mnt/usbhdd ext3 defaults 0 0
mkdir -p /mnt/usbhdd
mount /mnt/usbhdd/
[root@centos ~]# mount /dev/mapper/VolGroup00-LogVol00 on / type ext3 (rw) proc on /proc type proc (rw) sysfs on /sys type sysfs (rw) devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620) /dev/sda1 on /boot type ext3 (rw) <省略> /dev/sdc1 on /mnt/usbhdd type ext3 (rw)
umount /mnt/usbhdd/
以上、外付けUSBハードディスクを使用する方法でした。